AI EA スクール
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カリキュラム 第1章 FXとEAの基礎 テクニカル分析の超基礎
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テクニカル分析の超基礎

読み終わるまでの目安 約12分

この記事でできるようになること

  • ローソク足の1本が「何を表しているか」を読める
  • EAでよく使う「移動平均線・RSI・ボリンジャーバンド」の3つが、それぞれ何を数値化しているか分かる
  • 「EAはこれらの数値を機械的に比べているだけ」というイメージを持てる

解説

テクニカル分析とは「過去の値動きから今の状態を数値にすること」

テクニカル分析とは、チャート(価格の推移を表したグラフ)を見て、「今は上昇傾向か、下落傾向か」「買われすぎか、売られすぎか」を判断する方法です。このスクールでテクニカル分析だけを使う理由は、「数値」で表せるのでプログラムに判断させられるからです。

テクニカル指標(インジケーター)は何十種類もありますが、このスクールで使うのは次の4つだけです。この4つを知っていれば、第3章でAIに「EAの仕様」を伝えるときに困りません。

1. ローソク足:チャートの基本パーツ

ローソク足は、一定期間の値動きを1本の「ロウソクの形」で表したものです。「1時間足」なら1本が1時間、「日足(ひあし)」なら1本が1日の値動きを表します。

1本のローソク足には4つの価格が入っています。

  • 始値(はじめね): 期間の最初の価格
  • 終値(おわりね): 期間の最後の価格
  • 高値(たかね): 期間中の最高価格
  • 安値(やすね): 期間中の最低価格

始値より終値が高ければ「陽線(ようせん)」、低ければ「陰線(いんせん)」と呼び、MT4では色分けされて表示されます。

EAでは、この「終値」が特によく使われます。

2. 移動平均線(MA):トレンドの向きを見る線

移動平均線は、「直近N本分の終値の平均」を線でつないだものです。「20期間の移動平均線」なら、直近20本の終値の平均をつないでいます。

見方はシンプルです。

  • 価格が線より上にある → 上昇傾向とみなす
  • 価格が線より下にある → 下落傾向とみなす

さらに、期間の短い線(例: 5期間)と長い線(例: 20期間)の2本を表示して、短い線が長い線を下から上に抜けたら「買いサイン」、上から下に抜けたら「売りサイン」とする考え方があります。前者を「ゴールデンクロス」、後者を「デッドクロス」と呼びます。

この「移動平均線のクロス」は、EAのルールとしてよく使われる考え方です。第3章では、これをAIに伝えるプロンプトの例も紹介します。

3. RSI:買われすぎ・売られすぎを0〜100で表す

RSI(アールエスアイ)は、直近の値動きの中で「上がった分」がどれくらいの割合かを0〜100の数値で表した指標です。細かい計算は覚えなくて大丈夫です。

一般的な目安として、

  • 70以上 → 買われすぎ(そろそろ下がるかもしれない)
  • 30以下 → 売られすぎ(そろそろ上がるかもしれない)

と読まれることが多いです。ただし「70を超えたから必ず下がる」わけではなく、強いトレンド中はRSIが高いまま上がり続けることもあります。RSIはチャートの下の別枠(サブウィンドウ)に表示されます。

このスクールのサンプルEA(RSI_Reversal_Sample)は、このRSIを使います。「RSIが30を割り込んだら買い、70を上回ったら売り」という逆張りのルールです。数値はあくまで一般的な目安で、この設定で利益が出ることを示すものではありません。

4. ボリンジャーバンド:値動きの「幅」を帯で見る

ボリンジャーバンドは、移動平均線を真ん中にして、その上下に「統計的にこの範囲に収まりやすい」という帯(バンド)を引いたものです。上下の線は「±2σ(シグマ)」と呼ばれます。

見方は2通りあります。

  • 価格が上の帯に触れたら「行きすぎ」とみて逆方向を狙う(逆張り)
  • 帯を勢いよく突き抜けたら「強い動きが始まった」とみて同じ方向を狙う(順張り)

どちらが正しいというものではなく、「どう使うかをルールとして決める」のがEAづくりです。

EAは「この数値を機械的に比べているだけ」

「結局どれを使えば勝てるの?」と思ったかもしれませんが、どの指標にも単体で勝てる魔法の使い方はありません。大事なのは、EAはこれらの指標が出す数値を、決められたルールでひたすら比較しているだけという事実です。たとえば、

  • 「短期MAの値 > 長期MAの値 になった瞬間に買う」
  • 「RSIの値 < 30 になったら買う」
  • 「終値 > ボリンジャーバンド上限 になったら買う」

これらはすべて「AとBのどちらが大きいか」の比較です。あなたがやるべきことは「相場を当てること」ではなく、「どの数値を、どう比べて、どうしたら売買するか」をルールとして言葉にすることです。それが第3章でAIに伝える「仕様」になります。

つまずきポイント

  • 4つ以外の指標も覚えようとして疲れる: 最初はこの4つだけで十分です。他の指標はEAを1本作り終えてから調べれば間に合います。
  • 「期間」の意味が分からない: 移動平均線の「20」やRSIの「14」は「直近何本のローソク足を使って計算するか」です。数字を変えると線の動き方が変わります。EAではこの数字がそのまま設定値になります。
  • 指標が「未来を予測している」と思ってしまう: どの指標も「過去〜今の状態」を数値にしたものです。未来を教えてくれるものではありません。
  • 時間足によって見え方が変わることに戸惑う: 同じドル円でも5分足と日足では線の形が違います。EAは「どの時間足で動かすか」を必ず決めて作ります。

次の記事

次は、いよいよ本題の「EA(自動売買)とは何か」を、できること・できないことを中心に整理します。→ 1-3 EA(自動売買)とは