この記事でできるようになること
- MetaEditorでコンパイルを実行できる
- 「エラー」タブを見て、成功か失敗かを判断できる
- error と warning の違いが分かる
準備するもの
- 前の記事で保存した RSI_Reversal_Sample.mq4 をMetaEditorで開いた状態
- (前の記事を飛ばした方は、手順1でサンプルEAの全文を貼り付けられます)
手順
手順1 サンプルEAが開いていることを確認する
MetaEditorの中央に、前の記事で貼り付けた「RSI_Reversal_Sample.mq4」が表示されていることを確認します。上部のタブにファイル名が出ています。要確認
まだ貼り付けていない方は、前の記事の手順1〜5に従って新規EAファイル(名前: RSI_Reversal_Sample)を作り、ひな形を全消ししてから、下のコードを丸ごと貼り付けて [Ctrl]+[S] で保存してください。中身は読まなくて大丈夫です。「まずはこのコードを貼ってコンパイルしてみる」のがこの記事のゴールです。
コードは前の記事に載せてあります。4-1 MetaEditorで新規EAファイルを作る を開き、コードブロック右上の「コピー」ボタンで全文をコピーして、MetaEditorに貼り付けてください。
コードをこの記事に再掲していないのは、同じコードが複数の場所にあると、修正したときに食い違いが起きるためです。コードの置き場所は4-1の1か所だけと覚えてください。
手順2 コンパイルとは何かを知る
.mq4ファイルは、人間(とAI)が読み書きするための「設計図」です。MT4はこの設計図を直接動かせないので、MT4が実行できる形(.ex4ファイル)に変換する必要があります。この変換作業が「コンパイル」です。
コンパイルのとき、MetaEditorはコードの文法をすべてチェックします。つづりの間違いや記号の抜けがあると、その場で「どの行に何の問題があるか」を教えてくれます。つまりコンパイルは、変換であると同時に、AIが書いたコードの「検品」でもあります。
手順3 コンパイルボタンを押す
MetaEditorで RSI_Reversal_Sample.mq4 が開いていることを確認して、キーボードの [F7] を押します。ツールバーの「コンパイル」ボタンでも同じです。要確認
コンパイルの前に自動で保存されるので、保存し忘れの心配はありません。要確認 処理は1〜2秒で終わります。
手順4 下部の「エラー」タブを見る
コンパイルが終わると、画面下のツールボックスに結果が表示されます。「エラー」タブを選んでください。要確認
ここに表示される各行には、次の情報が並んでいます。
| 列 | 意味 |
|---|---|
| 説明 | 何が起きたか(エラーの内容) |
| ファイル | どのファイルで起きたか |
| 行 | 何行目か |
| 列 | その行の何文字目か |
列名の表記はMetaEditorのバージョンによって異なることがあります。要確認
いちばん下の行に「0 error(s), 0 warning(s)」のような集計が出ます。要確認 ここを見るのが、成功・失敗を判断するいちばん簡単な方法です。
手順5 成功したときの画面を確認する
サンプルEAをそのまま貼り付けていれば、次のようになるはずです。
- 「エラー」タブに赤いエラー行がない
- 集計が「0 error(s), 0 warning(s)」
- MetaEditor左側のナビゲータの「Experts」フォルダに、
RSI_Reversal_Sample.ex4が増えている要確認
.ex4 ができていれば、コンパイルは成功です。これがEAの完成形で、MT4はこのファイルを読み込みます。
手順6 わざと失敗させて、失敗時の画面を見ておく
エラーがあると、「エラー」タブに赤いアイコンの行が表示され、集計が「1 error(s)」のようになります。このとき新しい .ex4 は作られません(前回の .ex4 が残っている場合はありますが、今回の変更は反映されていません)。
試しにわざと壊してみましょう。コードの上のほうにある #property strict という行の末尾を1文字消して #property stric にし、[F7] を押してみてください。赤い行が出るはずです。
確認したら、消した文字を戻して #property strict にし、もう一度 [F7] を押して「0 error(s)」に戻ることを確認しておきます。
こうしておくと、自分のEAでエラーが出たときに「これがあの画面か」と落ち着いて対応できます。
手順7 error と warning の違いを知る
集計には「error」と「warning」の2種類があります。
| 種類 | 意味 | どうするか |
|---|---|---|
| error(エラー) | 文法の間違い。.ex4 が作られず、EAは動かない | 必ず直す(次の記事) |
| warning(警告) | 動くけれど気になる点がある、という注意 | 基本は直さなくてOK |
warning は、たとえば「使っていない変数がある」「数値の型が変換されている」といった内容です。動作に影響しないことがほとんどなので、0 warning にこだわる必要はありません。内容が気になる場合は、エラー文と同じようにChatGPTに貼れば説明してもらえます。
ゴールは「0 error」。「0 warning」はできれば、で十分です。
手順8 自分のEAでも同じことをする
サンプルで「0 error」が出せたら、第3章でChatGPTに作ってもらった自分のコードでも同じ手順を繰り返します。
- 前の記事の手順で新規EAファイルを作る(名前は例えば
MyEA_v1) - ひな形を全消しして、ChatGPTのコードを貼り付ける
- [Ctrl]+[S] → [F7]
- 「エラー」タブを確認する
エラーが出ても、それは普通のことです。AIが書いたコードは一発で通らないことのほうが多いくらいです。次の記事で、ChatGPTに直してもらう方法を説明します。
つまずきポイント
- [F7] を押しても何も起きない: MetaEditorのコード部分をクリックして、ウィンドウが選ばれている状態にしてから押してください。ツールバーの「コンパイル」ボタンでも同じです。
- 「エラー」タブが見当たらない: ツールボックス自体が閉じていることがあります。「表示」→「ツールボックス」で表示します。要確認
- サンプルなのにエラーが出る: 貼り付けが途中で切れているか、余計な文章が混ざっています。前の記事の手順5〜6をやり直して、先頭行と最終行が
//+---になっているか確認してください。 - warning がたくさん出る: 動作には影響しません。「0 error」なら先に進んで大丈夫です。
- .ex4 が見当たらない: ナビゲータの「Experts」を右クリックして更新するか、MetaEditorを開き直すと表示されます。要確認
次の記事
次は、エラーが出たときにエラー文をChatGPTに貼って直してもらう方法と、よくあるエラー3選を説明します。