この記事でできるようになること
- バックテストに「過去の値動きデータ(ヒストリカルデータ)」が必要な理由が分かる
- MT4のヒストリーセンターから、必要な通貨ペアのデータをダウンロードできる
- ダウンロードしたデータがきちんと入っているかを自分で確認できる
準備するもの
- HFMのデモ口座でログインできているMT4(第2章で準備したもの)
- 第4章で完成させたEA(RSI_Reversal_Sample.mq4 をコンパイルしたもの)
- 安定したインターネット回線(データのダウンロードに数分かかることがあります)
手順
手順1 なぜヒストリカルデータが必要かを知る
バックテストとは、「このEAを過去の相場で動かしていたら、どんな成績になっていたか」をMT4に計算させることです。専門用語で言えば「過去検証」です。
この計算のもとになるのが、過去の値動きの記録、つまり「ヒストリカルデータ」です。ヒストリカル(historical)は「過去の・歴史的な」という意味で、「ヒストリー」「ヒストリーデータ」と呼ばれることもあります。
MT4は、インストールしたばかりの状態だと、過去のデータをほんの少ししか持っていません。データが無い期間は、そもそもテストができないか、途中でデータが抜けたまま計算されてしまい、結果が信用できないものになります。「テストは動いたけれど、数字が当てにならない」という状態を避けるために、まずデータをそろえます。
なお、ここでダウンロードするのはMT4の開発元(MetaQuotes社)が配布している標準データで、HFMの実際の値動きとは細かい部分が異なります。「だいたいの傾向をつかむ」用途には十分ですが、テスト結果が実際の運用と1円単位で一致するものではない、という点は覚えておいてください。より精度の高い外部データ(Tickstory など)を使う方法は上級者向けなので、別の記事で扱います。
手順2 MT4が保持できるデータ量を増やす
先に、MT4が「何本分のローソク足を覚えておけるか」という上限を引き上げておきます。初期設定のままだと、せっかくダウンロードしたデータが古い部分から捨てられてしまうことがあるためです。
- MT4上部のメニューから「ツール」→「オプション」を開きます。
- 「チャート」タブを選びます。
- 「ヒストリー内の最大バー数」と「チャートの最大バー数」の2つの欄に、それぞれ「9999999999」のように9をたくさん入力します。要確認
- 「OK」を押します。
入力した数字は、MT4が自動的に扱える最大値に丸めてくれるので、桁数をぴったり合わせる必要はありません。
一度この設定をしたら、MT4を再起動しておくと確実です。
手順3 ヒストリーセンターを開く
データをダウンロードする画面が「ヒストリーセンター」です。
- MT4上部のメニューから「ツール」→「ヒストリーセンター」を選びます。ショートカットは [F2] です。
- 左側に通貨ペアの一覧が、右側に選んだ通貨ペアのデータが表示されるウィンドウが開きます。
手順4 通貨ペアと時間足を選ぶ
本スクールでは、サンプルEAと同じ「USDJPY(ドル円)」を使います。
- 左側の一覧から「Forex」などのフォルダを開き、「USDJPY」を探してダブルクリックします。要確認
- USDJPYの下に「1分足(M1)」「5分足(M5)」…「月足(MN)」と時間足の一覧が出てきます。
- まず「1分足(M1)」をクリックして選びます。
「1分足」を選ぶ理由は、1分足は一番細かいデータで、MT4はこの1分足のデータをもとに5分足や1時間足などを組み立てられるからです。逆に、1時間足のデータだけがあっても1分足は作れません。
手順5 データをダウンロードする
- 「1分足(M1)」を選んだ状態で、ウィンドウ下部の「ダウンロード」ボタンを押します。
- 「この操作は時間がかかります」という趣旨の確認が出たら「OK」を押します。要確認
- ウィンドウ下部に進行バーが表示されるので、終わるまで待ちます。回線速度によりますが、数分〜十数分ほどです。
途中でMT4を閉じたり、PCをスリープさせたりしないでください。ダウンロード中はMT4の動作が重くなりますが、故障ではありません。
ダウンロードが終わると、右側の一覧に古い日付のデータがずらりと並びます。一番古い日付が数年以上前になっていれば成功です。
手順6 他の時間足にも反映させる
サンプルEAは「1時間足(H1)」で使う想定なので、1時間足のデータも必要です。
- ヒストリーセンターで、USDJPYの下の「1時間足(H1)」を選びます。
- 同じように「ダウンロード」ボタンを押します。要確認
- 終わったら「閉じる」でヒストリーセンターを閉じます。
新しいMT4では、1分足をダウンロードした時点で他の時間足も自動的に作られる場合があります。要確認念のため、テストで使う時間足は個別にダウンロードしておくと安心です。
手順7 データが入ったか確認する
最後に、チャートで確認します。
- MT4を一度終了し、もう一度起動します。
- USDJPYの1時間足チャートを開きます(第2章の「MT4の基本操作」で行った手順です)。
- キーボードの [Home] キーを押すか、チャートを左方向へ何度もスクロールして、過去にさかのぼります。
- 途切れずに何年分もローソク足が表示されれば、データの準備は完了です。
ここまでできたら、次の記事でいよいよバックテストを実行します。
つまずきポイント
- 「ダウンロード」を押しても何も起きない: MT4がサーバーに接続できていない可能性があります。画面右下の接続状態(通信量の数字)を確認し、切断されていれば再ログインしてから試してください。
- ダウンロードは終わったのに、チャートを過去に戻すと途中で空白になる: 手順2の「最大バー数」の設定が反映されていないことが多いです。設定を見直したうえで、MT4を再起動してください。
- 通貨ペアの一覧に「USDJPY」が見当たらない: 気配値表示ウィンドウ(画面左上)で右クリック→「すべて表示」を選ぶと、非表示になっていた通貨ペアが出てきます。要確認その後ヒストリーセンターを開き直してください。
- ダウンロードが途中で止まる・失敗する: 一度「閉じる」で閉じてから、もう一度ヒストリーセンターを開いて「ダウンロード」を押すと、続きから進むことがあります。それでもダメなときは時間を置いて再試行してください。
- データはあるのに、あとでテストの「モデリング品質」が低い: これはMT4標準データの限界で、初心者のうちは気にしなくて大丈夫です。次の記事で「モデリング品質」の見方を説明します。
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5-2 ストラテジーテスターの使い方 で、準備したデータを使ってサンプルEAのバックテストを実行します。